- 家庭の事情
- 会社の社風が嫌い(合わない)
- 会社の代表が嫌い(合わない)
家庭の事情
ぼくは過去の投稿で安易な転職はしないほうが良いとさんざんお伝えしてきましたが、例外的に転職を引き留めないレアケースがあります。特定の退職理由だけはどちらかというと転職を後押しするケースさえあります。
その1つが「家庭の事情」です。
例えば「ご両親の介護」であったり「ご家族のご病気で現在の仕事が時間、給料の面で継続困難」な場合などです。「家族で過ごしたいので転勤に伴う単身赴任の拒否」なども入るでしょうか。
価値観は人それぞれなので「単身赴任」は問題ない人もいるでしょう。ぼくもそうです。まだまだかわいい盛りの息子がいますが、「単身赴任」は事業や自身の成長につながるなら抵抗なく受け入れます。
しかし、さきほどもお伝えしたように優先順位で家庭を最優先にされている方もいらっしゃいますし、それを否定するつもりはまったくなく、素晴らしいことであるとさえ思います。
ですので、社内外問わず退職理由が「家庭の事情」である場合は尊重して引き留めをしないということを決めています。
会社の社風が嫌い(合わない)
次に退職を引き留めない理由は「社風が嫌い(合わない)」ということです。
すぐに転職したほうが良いです。
成果を出すにしても努力をするにしても、社風が合わない会社に在籍している以上は「あなたが認められることも、役職を上げていくことも非常に困難」だからです。
「社風が嫌い(合わない)」と聞くと子供じみたわがままのように聞こえるかもしれませんが、この感情面でのマッチングというのは仕事内容や待遇面うんぬんが不満で退職をしたいというぬるい転職理由とは比較にならないほど重要です。
「非常に優秀だが人付き合いが苦手黙々と研究開発がしたい」技術者が体育会系でサークルのような飲み会が日常的に開催されている会社に入ったとしたらどうでしょうか。
きっと苦痛な日々が待っていると思います。
成果を出して評価をされても毎回「称賛される場が飲み会で(一発芸的な)面白いことを求められる」としたらどうでしょうか。称賛されることを避けるために成果を出すことが嫌になるかもしれません。
逆の立場で評価者側も社風が合わないメンバーの評価は非常に難しいものなのです。社風というのは会社の性格です。その中で異分子を抱えるということは明確なリスクになる可能性があるのです。いくら優秀でも社風が合わないメンバーの評価や昇格は管理者として非常に慎重になります。
今回の例は極端でしたが、社風のマッチというのは仕事に対する充実感を得るためや、成果を出し続けていくため、評価をされるために大切なポイントなのです。
冒頭でもお伝えしましたが、社風が劇的に変わることはほとんどないことから「社風が嫌い(合わない)」場合は迷わず転職をすることをおすすめします。
会社の代表が嫌い(合わない)
社風と同様に代表が嫌い(合わない)というケースもぼくは転職をおすすめしています。
ただし、社風はすべての会社に当てはまりますが代表が嫌い(合わない)というケースは100名規模までの会社に限定しています。なぜなら小規模の企業では代表が社風に直結するためです。
4月になると人事ガチャ、配属ガチャ、上司ガチャという言葉を目にする機会がありますが、代表ガチャほど小規模の会社で自分の未来に影響があるガチャはありません。
代表ガチャに失敗したと思ったらすぐに転職の準備に取り掛かりましょう。がんばってもいずれ無理がきます。ここで無理をする必要はないとぼくは考えています。
感情面というのは一見子供じみた考えのように見えますが、企業にとっても個人にとっても長期的に活躍するためには欠くことのできない重要なポイントの1つなのです。
社風で代表的なメガベンチャーはサイバーエージェントやSmartHR、メルカリなどがありますが、成長し続けている中でも社風を大切にして異分子を入れないよう採用に力を入れている印象があります。
もちろん社風を大切にしているけど、残念ながら解散してしまった企業もあり、成長を続けているメガベンチャーには生存者バイアスがかかっていることも事実ですが、「社風を大切にする」という1点に関しては紛れもない事実です。
間違って自分が異分子として入社してしまった場合は速やかに転職の準備を始めましょう。これが企業、個人お互いのためです。
そして、最後にお伝えしたいことは「合わない」ことは自分が劣っていることではありません。ただ合わなかったという事実だけです。企業、個人どちらが優れているかという問題ではないのでお互いに「合わなかったね」と笑顔で別れましょう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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