やっと入れた就職先が超絶ブラック企業だった話②

ブラック企業編①
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  • 支給は固定電話と電話帳と灰皿だけ!?
  • 恐怖の激詰めタイム
いまぼく
いまぼく

こんにちは。いまぼくです。

今日は昨日の続きをお話しますので、よろしくお願いします。

かこぼく
かこぼく

こんにちは。かこぼくです。

なんか、オフィスの話をしてる時に2度目の退職時って言ってなかった?

いまぼく
いまぼく

あっ、鋭いですね。

それは5年後のお話なのでまた後日。

かこぼく
かこぼく

ごまかすなや!

そんなブラック企業に再入社すんなや!

いまぼく
いまぼく

それではブラック企業入社編パート2です。よろしくお願いします。

支給は固定電話と電話帳と灰皿だけ!?

少しお話しする順番を間違えてしまいました。時間は研修担当の「いまから電話して。」という驚きの発言直後に巻き戻ります。トークスクリプト(営業トーク集)以外に手渡されたものは下記3点でした。

  • 固定電話
  • 電話帳(通称:打電リスト)
  • 灰皿

新入社員全員がもう一度目を合わせた瞬間でした。声にこそ出ていないものの「えっ、灰皿?」という全員の声がはっきりと聞き取れました。

固定電話はわかります。テレアポしないといけないですからね。打電リストもわかります。どこに電話したらいいかもわかりませんから。最後の灰皿ってなんですか。

分煙が進んだいまの時代ではありえないですが、当時ではオフィス内での喫煙が可能でした。名目上の喫煙スペースは非常階段に設置されていたのですが、誰も使用はしていませんでした。

なぜなら喫煙時間がもったいないからです。1本喫煙するのに5分かかるとした場合、デスクで喫煙すれば5件テレアポができるからです。それぐらい1件のアポをとることに執着心を持っていました。デスクでテレアポを続けながら喫煙することが当たり前だったのです。

いま思うととんでもない環境だったなと思います。オフィス内はタバコの煙で真っ白でしたからね。非喫煙者は地獄だったと思います。

さて灰皿の話はこの辺にして、少し待ってください。大切なものが支給されていないと思いませんか?それとも当たり前にあるものという先入観が働いていませんか?ないんですよ。仕事をする上で不可欠クラスのアイテムが。

パソコンがないんですよ。パソコンが支給されるのはマネージャー以上の役職者のみです。一般社員には支給されません。質問をされたときに検索することも、電話をかけている先の情報を調べることも許されないわけですよ。これだけ聞くと異常と感じるかもしれないのですが、理にかなっていたんですよね。

テレアポの目的は契約ではなくアポイントの取得です。トークスクリプトが完璧に練り上げられていてその通りに話していると不要な質問が発生しない仕組みになっていました。

また、テレアポをする会社の情報を調べる時間がもったいないからです。テレアポの99%はすぐに断られる通称ガチャ切りです。10秒で電話を切られることもざらです。なんなら社名を名乗ったら切られるとかもありましたwしつこく電話をしすぎた結果ですね。そんな会社の情報は調べても無駄です。調べるのはテレアポしてから興味があるとわかってからでも遅くないからです。

営業の仕組みとして非常に優れていた点として、新入社員のテレアポ時にはアポイントは確定させませんでした。ホームページ作成に興味があると判断した段階でマネージャーにパスをして「営業に行く価値がある」=「受注できる可能性のある」ところにしかアポイントを取らないという仕組みがあったのです。これは本当にすごい仕組みだと思っていて、いまでも現在の職場で活用することがあるくらい効果的な仕組みでした。

パソコンを支給しないことにより無駄な検索やネットサーフィンなどのさぼり防止に成功していました。打電効率を妨げる要因を一切排除した結果、支給は電話、打電リスト、灰皿の3種の神器になったということです。

恐怖の激詰めタイム

次は営業会社あるあるとも言える「激詰め」です。いやですね。詰められたくないですね。ぼくはいまでもこの頃の激詰めを鮮明に覚えています。二度と経験したくないですね。

激詰めタイムは別名「進捗ミーティング」という名前で行われていました。始業前、13時、15時、19時と1日4回あることが通例なのですが、日により5回に増えることもあります。アポや契約の進捗が不調なときですね。5回目が実施されるのは22時とかです。就業時間ってなに?ってレベルで結果がでなければでるまでやります。

「進捗ミーティング」でなにをするかといいますと、マネージャーがオフィス中央のホワイトボード前に全員を一列に並べて各自の状況を確認し、その後どうやって達成するのかを確認していくのです。

ホワイトボードには各自の「アポ取得件数」や「受注件数」、「粗利益額」が一覧で全員に見える形で掲示されているのですが、その中で「本日の目標」という項目があります。「アポ3件」や「受注1件」や「受注金額200万円」などさまざまです。

そこで一人ずつマネージャーに問われるわけですよ。「お前いけるんか?」と。13時の段階ならまだ未達成でも「いけます!やります!」で済むのですが、問題は15時以降です。例えば「アポ3件」の目標を掲げていて15時の段階でアポ0件は絶望です。14時50分くらいからこんな感じになります。

デスクが離れていても一目で進捗が悪いとわかりますw15時以降からはマネージャーも簡単に許してくれなくなります。「いけます。やります。」と言おうものなら「根拠は?どうやって?いつまでにどういう風に何を改善するの?」と矢継ぎ早に詰め寄られます。暴力こそありませんでしたが、声のボリュームが上がり威圧感は半端じゃなかったです。なにを言っても結局は「それで達成できんの?根拠は?なんで?」この3つしか返ってきませんw

いま振り返るとですが、もちろん改善サイクルをぐるぐる回すという意味もあったと思いますが、それ以上に「未達成は悪」という意識づけが主な目的だったのだと理解できます。だれでも詰められたくないですから必死になります。お客様のためになどというきれいごと以前に怠け者やめちゃくちゃ優秀でもない人を動かすのには即効性がある仕組みだったなと思います。ぼくのチームでこの施策は絶対にやりませんけどw

明日からは営業ロープレから実際に営業にでた話までをしていきたいと思います。今日も一日お疲れ様でした。

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