- チームメンバー全員が年上、先輩
- 全員に好かれることは不可能
- 目標は成果に絞り、嫌われる勇気
こんにちは。いまぼくです。
今日はぼくが入社4ヵ月目に初めてチームリーダーを任せられてしっかりとチームを崩壊させた話をすます。
へぇ。わりと早くチームリーダーになったんやね。
チーム崩壊させてるけど。
やったらダメなことを1から10まですべてやっちゃったからね。
それではよろしくお願いします。
チームメンバー全員が年上、先輩
入社から3ヵ月間での成績が評価されて4ヵ月目にぼくを含めて4名のチームリーダーに任せていただけることになりました。その時は正直チーム運営がここまで難しいものだとは夢にも思いませんでした。
チーム構成は4名でAさん(社歴3年目、27歳)、Bさん(社歴2年目、30歳)、Cさん(社歴半年、25歳)にぼく(社歴4ヶ月、24歳)という構成でした。
営業特化型のブラック企業は基本的に体育会系であることが多く、実際にぼくが入社した企業も多分に漏れずガッチガチの体育会系でした。当然入社したばかりのタイミングでは先輩方にめちゃくちゃ偉そうにされるんですよ。その中で成果を出すごとに少しずつ待遇を改善されていくというのが通例でした。
しかし、ぼくの場合はちょうどチームリーダーが1名退職するなどタイミングも手伝って4ヵ月目にチームリーダーになるというスピード出世が実現してしまうのですね。これがぼくも周りも扱いに困ってしまい、ぼく自身の至らない点を盛大に露出してしまう結果につながった要因でもあると思います。
まだ先輩方からめちゃくちゃ偉そうにされているタイミングなのに偉そうにしている先輩方の上司になってしまったのです。先輩もぼくもいきなり態度は変われません。でも役割は明確に入れ替わってしまいました。
ここで難しいのが切り替えです。ぼくの立場からいきなり偉そうにするのは当然悪手で絶対に避けなければいけないことですが、先輩もあの頃は大人に見えていましたが今思えばまだ20代後半やそこらです。昨日まで偉そうにしていた新人相手にいきなり敬語を使うことは抵抗があったのでしょう。
当たり前のように昨日までの延長線上でチーム運営が始まります。リーダーが敬語を使って気を使い、メンバーがため口で偉そうに話すという非常にいびつな関係です。いまのぼくならもう少し上手くやれたなぁと思いますが当時はそんな余裕もなく崩壊まで一直線最短距離を走り抜けました。
全員に好かれることは不可能
ぼくがチームビルディングで失敗した1番の要因は「みんなに好かれようとした」違う言い方をすると「みんなに嫌われたくなかった」これに尽きると思います。
Aさんに「熱い(受注確度の高い)アポまわせよ」と言われればAさんに熱いアポを振り、Bさんに「Aさんだけに熱いアポを振るのは不公平」と言われればBさんにも熱いアポを。Cさんから「なんで俺だけアポ振らんねん」と言われれば必死にアポを作りCさんに。というようにメンバーの要望に振り回されて続けました。
また、失注の業連を受けても嫌われたくないがために「仕方ないですね」という今となっては考えられない回答で済ませていました。心の中では「ぼくが営業に行っていたらこうしてたのに」「このアポ受注できてたのに」と不満を抱えながら。
当然そんなことを続けているとチームの成果が上がるわけがありません。成果が上がらないとチームの雰囲気も最悪になってきます。「いまぼくはセンスがない」「いまぼくのチームにいたら給料が上がらない」と陰口も言われるようになります。陰口は普通にぼくの耳にも入ってくるので当時は結構悩んでいましたね。「みんなが望むようにやってきたのに不満ばっかり言いやがって」とぼくはぼくで見当外れの愚痴を抱えながら。そしてどんどん孤独になっていきます。
チーム全員に陰口を言われ、孤独になって初めて気づきました。
「成果が出なければ何をしても叩かれる」
いくらいい人を演じても、都合のいい人になっても、結局は成果がでないとチームの雰囲気は悪くなるということが最大の学びでした。
目標は成果に絞り、嫌われる勇気
結局、初めて任されたチームは2ヵ月で解体されましたが、解体されて3ヵ月後に2回目のチャンスをいただき、メンバーの目を気にするのではなく成果だけに集中することで一定の成果を出すことができました。
チーム結成から2ヵ月で即解体されて3ヵ月後に再びチームリーダーになるチャンスをもらうことができたのは本当に幸運だと思いました。このスピード感も営業特化型のブラック企業ではありつつも失敗したら終わりではなくセカンドチャンスを与えるいい会社だったなと振り返って思います。
2度目のチャンスではやり方を180度変えました。メンバーの要望に耳を傾けつつも意思決定は自分が考える最善の方法を決定するというものでした。「アポを振ってほしい」と言われても「こういう背景でほかのメンバーにアポを振っている。アポが欲しければここを改善してほしい」と率直に伝え、NG業連でも気になることがあれば言葉遣いなどには気をつけながらも「こうしたら受注できたかもしれないので入りなおしてください」と自分が感じたこと思っていることを率直に伝えて目的、目標は成果を上げることに集中することにしました。
成果だけに集中した結果、成果が上がり始めメンバーからの陰口も自然と減っていきました。もちろん「こんなこと言われた」や「年下なのに偉そうに」など多少の陰口は残りましたが、それ以上に「成果が出ることによりチームの雰囲気が明るくなった」というプラスの影響が目に見えてではじめました。
ここでの気づきは「成果が出なければチームの雰囲気は最悪になる」逆に「成果さえ出ていれば多少のしんどさや不満は気にならない」ということでした。
「嫌われたくない」「好かれたい」というのは誰にでもある当たり前の感情ですが、そこにフォーカスすることは非常に危険というお話でした。
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